アジア系住民を標的とした攻撃 先週末だけで市内で5件

 

 

アジア系住民を標的とした攻撃

先週末だけで市内で5件

 

 アジア系住民を標的とした攻撃は先週末だけで市内で5件も発生した。22日、ウォール・ストリート・ジャーナルが報じた。

 スリランカ出身の男性(68)は19日、ローアーマンハッタンで地下鉄に乗っていたところ、他の乗客から人種差別的な言葉を浴びせられ、頭を殴られた。この男性は病院に搬送されて重体。ローアーイーストサイドでは20日朝、男性(68)が顔面を殴打された。

 21日には、女性(54)が歩いてきた男に金属パイプで顔を殴られた。この女性は鼻を損傷し、病院で手当を受けた。この日は、西31丁目を歩いていた女性(41)も後ろからつかまれて路上に押し倒されている。また、ユニオン・スクエア・パークで行われたアジア系住民に対する差別抗議集会に参加した女性(37)が顔を2回殴られるという事件も起きた。

 ニューヨーク市警察(NYPD)はこのうち、少なくとも4件をヘイトクライムとして扱い、内3件の容疑者を逮捕した。シェア本部長はインタビューで、今月央までにアジア系住民に対するヘイトクライム10件の捜査を開始したと答えている。昨年同時期はゼロ件だった。ただ、報告されない事件もあり、実際何件発生したかは不明。NYPD内には昨年、アジア系住民に対するヘイトクライムを扱う特別部隊が編成されている。

アジア系住民に対する差別抗議集会の様子。3月20日、ワシントン・スクエア・パークにて撮影(本紙)

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