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連邦政府学生ローンの支払猶予延長
カード返済や貯金に充てるミレニアル世代
コロナ下の経済支援策の一環として、連邦政府による学生ローンの支払い猶予措置が続いている。20日、ウォール・ストリート・ジャーナルが報じた。
学生ローンを借りている人は全米に4200万人超。その89%は連邦政府によるローンを抱える。政府は昨年3月、元本返済を猶予した上、金利をゼロにした。バイデン大統領もこの措置を9月30日まで延長。連邦教育局は毎月48億ドルの節約になっていると推定している。
クリスタル・マケインさん(29)は浮いたお金をクレジットカードの支払いに充てている。ミレニアル世代によるクレジットカード残高は最近、平均11%減少しており、学生ローンの支払猶予が要因だと考えられている。毎月のローン支払い分、525ドルを貯金したというジャロッド・グリムさん(35)もいる。「9月末までには1万ドルぐらい貯まる」とにこり。
ただ、銀行などによる私的な学生ローンは猶予措置の対象外。12万ドルの銀行ローンを抱えるチャンドラー・ペリーさん(27)は、連邦政府ローンで、銀行ローンを返済する考えだ。奨学金に関する著書があるマーク・カントロウィッツさんは「学生ローンの返済より、生活費や医療費を優先させるべきだ。この際、それで罪の意識を感じる必要はない」とアドバイスしている。

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