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日本画の巨匠、平山郁夫さんらの偽作版画が流通した問題で、偽作の販売を認めた大阪市の画商が、戦争画や猫の絵で知られる藤田嗣治の偽版画も販売していたことが31日、分かった。約17年前に丸善書店(現丸善ジュンク堂書店)を通じて販売。同書店は偽作の可能性を把握しながら公表せず、問い合わせのあった購入客にだけ回収などに応じていた。
丸善ジュンク堂書店によると、丸善書店の東京・日本橋店と京都河原町店(2005年閉店)で04~05年、猫を題材にした藤田の版画を販売したことが確認された。05年に客からの問い合わせで偽作の可能性を把握したという。