PCR検査代金3000ドル超 緊急治療施設で「詐欺まがい」の保険請求

 

 

PCR検査代金3000ドル超

緊急治療施設で「詐欺まがい」の保険請求

 

 グリニッジビレッジにあるレノックスヒル病院の緊急治療施設が、コロナPCR検査の代金として、通常の30倍の3000ドル超を保険請求し、「詐欺まがい」と問題となっている。30日、ニューヨークタイムズが報じた。

 「金額を見て驚いた。別の場所で受けた時は135ドルだったのに」と語るのはアナ・ロアさん。先月受けた検査の代金として3358ドルを健康保険に請求された。12回分の代金として3万9314ドルの請求を受けた一家もある。同じような高額請求は、レノックスヒル病院が所属するノースウエルヘルスの他の緊急治療施設でも起こっており、「詐欺まがい」として支払いを拒否している住民もいる。病院関係者は「緊急治療室という高度医療施設での検査であり、請求額は妥当だ」と釈明する。

 通常、綿棒を使ったPCR検査の代金は20〜850ドル。レノックスヒル病院の場合、検査が671ドルで残りは救急治療室代だ。昨年発効した連邦法でPCR検査にかかる代金は健康保険に請求される。保険会社は請求通りに支払わねばならず、高額請求が発生する温床となっている。保険料が跳ね上がる可能性もある。

 最近、市内で独立した緊急治療施設が増えている。ハチに刺された患者が1000ドルを請求された例もあり、使用に際しては注意が必要だ。

レノックス・ヒル病院外観写真(Googleストリートビュー)より

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