ヘイトクライムで男を逮捕・起訴
ミッドタウンのアジア系女性暴行事件
ミッドタウンの路上で先月29日、アジア系女性に蹴る、踏みつけるなどの暴行を加えた男が逮捕・起訴された。31日、ウォール・ストリート・ジャーナルが報じた。
ブランドン・エリオット容疑者(38) は、「ここはお前の居場所ではない」と罵倒して犯行に及んでおり、ヘイトクライム(憎悪犯罪)として第2級暴行2件、第1級暴行未遂1件の疑いで31日夜、逮捕・起訴された。匿名の情報提供が逮捕のきっかけとなった。
マンハッタン区のコートニー・ラズナー地方検事補は、「65歳のフィリピン系女性に対する残忍で一方的なヘイトクライムだ」と指摘。サイラス・バンス・ジュニア地方検事も「ここは全てのアジア系住民の居場所だ」と語った。同区刑事裁判所で、エリオット容疑者は罪状認否を行っておらず、陪審員が審査中、保釈なしでの勾留が決定した。同容疑者は2002年に母親を刺殺したとして有罪判決を受け、15年から無期懲役の量刑を言い渡されていた。19年に仮釈放を受けている。
事件は高級アパートビルの前で起こったが、このビルの防犯カメラにビルの警備員が助けに入らなかった様子が映っており、職務停止処分を受けた。組合側は警備員が警察に通報したと主張している。被害者の女性は骨盤を損傷するなどして市内の病院に入院中だ。
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