12歳から15歳へ高い有効性
ファイザーワクチン治験
ファイザーおよびドイツのビオンテック社は3月31日、共同開発した新型コロナウイルスワクチンの12歳から15歳を対象とした臨床試験で、予防効果が100%と非常に高い有効性があったことを発表した。同日、ニューヨークタイムズが報じた。
臨床試験に参加した子供たちは、3週間の間隔で2回、成人と同じ量のワクチンまたはプラセボ(偽薬)の接種を受けた。プラセボを打ったグループでは、18例の症状を伴う感染が確認されたが、ワクチンを接種した子どもに感染者はいなかった。深刻な副作用もみられていない。
また、先に臨床試験が実施されていた16歳から25歳までの治験参加者よりも、はるかに高いレベルの抗体が産生されていた。この結果により、ワクチン接種の規制が緩和した場合、高校生および中学生、続いて小学生は、次の学年度開始前にワクチン接種を始めることが可能になる。しかし、子どもは感染しても重症化や死亡するリスクが低いため、一部の保護者は接種に消極的な態度を示している。
感染者が再度増加傾向にあるなか、ワクチン接種の取り組みは全国的に加速している。30日の時点で、全米の成人の29%が1回以上の接種を終え、16%が接種を完全に完了していた。18歳未満の子供は米国の人口の約23パーセントを占めるため、最年少グループへの接種なしに、集団免疫に到達することは困難だと一部の専門家は述べている。
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