Published by 共同通信
【ニューヨーク共同】国連安全保障理事会は1日、国軍のクーデターによる混乱が続くミャンマーを巡り、平和的なデモ参加者への暴力や多数の市民の犠牲を「強く非難する」との報道陣向け談話を発表した。ただ、国軍への制裁については反対を公言する理事国が相次ぎ、高い壁が立ちはだかっている。
「一方的な制裁は支持しない。全ての当事者に対話を求める」。安保理で4月の議長国を務めるベトナムのダン・ディン・クイ国連大使は1日の会見で、制裁反対を明言した。
外交筋によると、欧米諸国は3月31日の非公開会合で、制裁の可能性を探るよう提起したが、中国やロシアなど反対論も根強かった。