市内の公立校生に夏期講習
6月と7月に週5日、26日から受付開始
ニューヨーク市教育局(DOE)は、公立学校に通う幼稚園児から12年生を対象に、コロナ下での遅れを取り戻すことを目的とした夏期講習を実施する。13日、ウォール・ストリート・ジャーナルが報じた。
この夏期講習では、落第した科目の追試や、卒業に必要な単位を取得するなどができる。成績が優秀な場合は、進級にもつながるという。サマーキャンプ形式のリクリエーションを中心としたプログラムも用意する予定で、20万人が参加する見込み。1億2000万ドルの予算を計上している。デブラシオ市長は同日、「夏期講習は学力増進に効果があるということが認識されている」とコメント。コロナ後も夏期講習を続けることに意欲的だ。
コロナ下で、生徒の学力低下を心配する教師は多い。リモートクラスに定期的に参加しない生徒や宿題をしてこない生徒がいるからだ。市内の教職員12万人が参加する組合、教員連盟(UTF)は夏期講習に賛成の意向を示している。夏期講習を運営する立場にある校長も「秋からのフル授業再開の予行演習になる」と歓迎する。
夏期講習は7月と8月に週5日。対面式を原則とするが、必要に応じ、リモート式やハイブリッド式も可能だ。26日から受付を開始。夏期講習が必須となる生徒には6月中に通知が届く。
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