コロナワクチンを知ろう(前編)
有効性はどれだけ持続する?
コロナワクチン接種が進む中、有効性がどれだけ持続するかに関心が集まっている。12日、ウォール・ストリート・ジャーナルが報じた。
答えは「完全に理解できていない」。ただ、ファイザーは、少なくとも6カ月間効果があるとするデータを発表。モデルナ製は6カ月後でも、強い有効性を発揮したという研究が専門誌に発表されている。それ以降のことは、6カ月後にならないとわからない。
ファイザーおよびモデルナのワクチンはブースター(追加免疫)を接種するため、抗体やウイルスに感染した細胞を破壊するT細胞が多くなる。その分、効果が持続すると考えられている。ジョンソン・エンド・ジョンソンのワクチンは接種後、2週間〜70日間、抗体が増加する。しかし、有効性が多少低いため、日を経ると、他のワクチンと同等のレベルになると考えられている。
ある程度の有効性が数年または数十年、持続する可能性はある。コロナに近い重症急性呼吸器症候群(SARS)に関しては、T細胞による免疫が17年間持続したという研究がある。ファイザーのワクチンは接種後7週間経っても抗体を再生できるメモリーB細胞が形成される。1918年のインフルエンザ患者が90年後に同様のウイルスに対し、メモリーB細胞で免疫力を持ったという報告もある。
(4/15号後編につづく)
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