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インディアンポイント原子力発電所閉鎖
ガス依存で新たな環境問題の可能性

ニューヨーク市から25マイル(約40キロメートル)北上した、ハドソン川東岸にあるインディアンポイント原子力発電所が4月30日に閉鎖されるが、これにより生じる新たな環境問題の可能性が懸念されている。13日、ニューヨークタイムズが報じた。
同発電所では2015年、火災により原子炉1基が停止するなどの事故が起き、また一部の環境団体は地下水とハドソン川への影響について抗議を続けていた。
ニューヨーク州のアンドリュー・クオモ知事は、2030年までに州の電力の70%を再生可能エネルギーにすることを目標に掲げ、長期にわたり同発電所の閉鎖を訴えてきた。しかし、同発電所からの電力供給が止まれば、同州の電力の多くは天然ガスプラントから供給されることとなり、気候変動の原因となる汚染物質の排出量が増えることになる。
同発電所はかつて、市の電力の25%を供給していた。昨年夏に稼働中の2基の原子炉のうちの1基を閉鎖して以来、州内の電力に占めるガスプラントの割合が数パーセント増加した。
州当局は、同発電所の閉鎖が、誤った方向への一歩になると認めているが、いずれは、風力や太陽光などのクリーンエネルギー源の飛躍により補われると考えている。しかし、実現には年月を要し、その間、州はガス専焼火力発電所からの電力に依存することになる可能性が高い。
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