コロナワクチンを知ろう(後編)
変異株に有効か?
コロナ変異株の感染が拡大する中、既存のワクチンが有効かに関心が集まっている。12日、ウォール・ストリート・ジャーナルが報じた。
答えは「予想が困難」だ。今のところワクチンは変異株に効果があるようだ。しかしコロナウイルスは変異を続けており、ワクチンが効かないものが現れる可能性がある。「人の免疫力はあなどれない。変異株に対しワクチン効果は劣るかもしれないが、ゼロにはならない」とホーリークロス大学の免疫学者、アン・シーヒーさんは指摘する。変異株に対処するブースター(追加免疫)が必要になると考える専門家もいる。
ブースターを接種する際、副反応が出ることがある。シーヒーさんは「副反応が出るのは免疫作用が活発に行われている証拠だから心配はない」と説明する。また副反応がないからといって心配することもない。「副反応がなくても、免疫作用は活発に行われる」と付け加えている。
感染者には自然に抗体ができるが、米疾病予防管理センター(CDC)は、それでもワクチンを接種することを勧めている。できる免疫力が人によって異なるからだ。3カ月で抗体を失った人もいれば、8カ月経っても強い免疫力を維持する人もいる。「初期に免疫力を高めておくことがカギ」と専門家は説明している。
>>> 最新のニュース一覧はこちら <<<