ワクチン供給、個人薬局で遅れ
第三者機関経由での入手に苦労
ニューヨーク市のデブラシオ市長は、ジョンソン・エンド・ジョンソン(J&J)製のコロナワクチンを家庭で接種する計画があることを明らかにした。23日、ニューヨークポストが報じた。
J&Jは同日、3月末までに2000万回分のワクチンを用意すると発表した。このワクチンは1回の接種で済み、冷蔵保存の必要もないことから「画期的」と評価が高い。デブラシオ氏は「外出が困難な市民には、家庭でこのワクチンの接種を実現したい」とコメント。デイブ・チョクシ保健衛生局長も「ドア・ツー・ドアの接種を、早ければ3月に開始する」と話した。
そのためには、まず、米食品医薬品局(FDA)の承認が必要。J&Jは4日に承認申請を行っている。同社のリチャード・ネトルズ副社長は、連邦下院のエネルギー・商業委員会が行った公聴会で「現在400万回分の備蓄があり、今日にも出荷可能だ」と述べ、6月末までに1万回分を製造する予定であることも明らかにした。
同公聴会でファイザー社は3月までに1億2000万回分、モデルナ社は1億回分を製造する見込みであることを公表。また、ノババックス社は第3四半期までに1億1000万回分、アストラゼネカ社は3億回分を米国向けに供給する計画であることも明らかになった。
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