「セーフ・サマーNYC」
NY市長が銃犯罪対策を発表
ニューヨーク市のデブラシオ市長は20日、増加する銃犯罪の対応策を発表した。この対応策は「セーフ・サマーNYC」と名付けられ、コミュニティーへの資源投入、警官の再配備、対面による裁判の再開を盛り込んでいる。同日、ウォール・ストリート・ジャーナルが報じた。
具体的には、若者の夏期雇用を800人から2000人に増やす、若者向けのイベントを開催する、バスケットコートや公園、公共住宅の修理を促進するなど。さらに、ニューヨーク市警察(NYPD)は、ギャングに加入しないよう説得するプログラム「シースファイヤー」を再開。銃犯罪多発地域に警官を増員し、銃犯罪防止だけでなく銃犯罪後の捜査にもコミュニティーの協力を呼びかける。デブラシオ市長は「若者がカギ。コミュニティーと警察が手に手を取って、対応することが肝要だ」とコメント。ロドニー・ハリソン警察局長は「地域での会議などを通じ、コミュニティーとの対話を推進する」と話した。
市内では最近、銃犯罪が多発している。今年、銃撃事件はすでに300件発生し、昨年同期間は192件で56%増えた。被害者も220人から335人に増加した。過去20年見られなかった現象で、デブラシオ市長はコロナ禍が、警察幹部はギャングや若者のグループが原因だと指摘している。
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