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MTAが防犯カメラを増設
相次ぐ犯罪とハラスメントに対応
ニューヨーク州都市交通局(MTA)のパトリック・フォイ局長は21日に行われた理事会で、地下鉄や鉄道駅に防犯カメラを増設することを明らかにした。同日、ウォール・ストリート・ジャーナルが報じた。フォイ氏は昨年防犯カメラを1000台設置したと説明。今年の増設はそれを上回るとしている。
平日550万人が利用していた地下鉄は、昨年春以降初めて利用者が200万人台に回復。しかし、犯罪やハラスメントが相次ぎ、市民は利用に二の足を踏んでいる。MTAが現在と過去の利用者3万3000人を対象にした世論調査でも75%が「犯罪やハラスメントは問題」と指摘。地下鉄やバスを使わない理由として、回答者の3分の1が犯罪やハラスメントを挙げている。フォイ氏も「ペンステーションなどでは、ハラスメントが減らない」と認め、デブラシオ市長などの市幹部はMTAが手をこまねいていると批判していた。
ニューヨーク市警察(NYPD)のキャサリン・オライリー交通局長は同理事会で、強盗や重窃盗犯罪は今年1月から3月の3カ月間に昨年同時期比で53%も減少しているにも関わらず「地下鉄は危険というイメージの問題がある」とコメント。その払拭に向け、全ての駅と車内に防犯カメラを設置するよう求めた。理事会は車内での増設を検討する考えだ。
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