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市有地での化学農薬使用を禁止
NY市議会、満場一致で条例案可決

ニューヨーク市議会は「地球の日」の22日、市有地での化学農薬使用を禁止する条例案を満場一致で可決した。NY1によると、コーリー・ジョンソン市会議長は「公共住宅の住民や公園の利用者が安心できる」とコメントした。
条例案は6年前に提出。化学農薬で最も広く使われている除草剤「ラウンドアップ」の主成分、グリホサートは発がん性が取り沙汰されている。活動家団体は、ブロンクス区のハーレムなど有色人種の多い地域に化学農薬の散布が集中しており、住民が知らない間に発がん性物質を体内に取り入れているとの懸念を示していた。
ジョンソン氏は「公共スペースで有害な化学物質の使用を中止すべきだ」と強調。デブラシオ市長も条例案を支持していた。
市の公園・リクリエーション局は2019年、265ガロンを超えるグリホサート入り除草剤を使用。今後は天然バイオ農薬を使って、害虫駆除や雑草除去を行う。条例には、人に危害を与える害獣・害虫対策として、一部の化学農薬の使用を認める例外規定も盛り込まれた。
ラウンドアップを製造する米農薬・種子大手モンサントの親会社、独医薬品・化学大手バイエルは「グリホサートを使った除草剤を使用しない自治体で、安全性が向上したという証拠はない」と反論している。
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