関越道バス事故9年、遺族が献花

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共同通信

 群馬県藤岡市の関越自動車道で2012年、乗客7人が死亡、38人が重軽傷を負った高速ツアーバス事故から9年となった29日、発生時刻の午前4時40分に遺族が現場の斜面下に設置された祭壇に献花し、黙とうした。

 事故で母直美さん=当時(44)=を亡くした後、群馬県警に就職した石川県能登町出身の山瀬俊貴さん(28)は、妻と長女(1)と手を合わせた。「今日だけでも事故を思い出してほしい。気を付けて運転する人が1人でも増えたら、事故は減ると思う」と語った。

 事故は12年4月29日に発生。金沢市から富山県高岡市経由で千葉県に向かっていたバスが、防音壁に衝突し大破した。