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共同通信
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厚生労働省が4月12日から始める予定だった、高齢者への新型コロナウイルスワクチン接種後に健康状態を聞き取る調査が28日時点で始まっていないことが分かった。発熱や体のだるさなど比較的多い副反応の頻度を調べ、公表する取り組み。接種は5月10日以降に本格化するが、調査開始の見通しが立っておらず、国民の不安を減らすために必要な情報発信が遅れる恐れがある。厚労省の担当者は「細部が詰め切れず、計画通りにはいかなかった」としている。
国は、まれだが重い症状を医療機関が国に報告する「副反応疑い報告制度」や、先行接種した医療従事者約2万人の健康調査を既に実施している。