アジア系住民のワクチン接種率が最高
その影にコミュニティー団体の功績
ニューヨーク市の集計によると、これまでにアジア系住民の68%がコロナワクチン接種を少なくとも1回受けている。白人は49%。アジア系住民の接種率は最高だ。4日、ニューヨークタイムズが伝えた。
ブロンクス区在住のフン・グエンさん(77)もその1人。娘とはしばらく前に音信が途絶え、一人暮らしを続けている。しかもベトナム語しか話せず、視力も衰えた。そこで 非営利団体、メコンNYCを頼ると、創始者、ミシェル・ブンコウソーンさんの助けで、1回目のワクチン接種を受けることができた。同団体はベトナムやカンボジアからの移民100人にワクチン接種を計らったという。
移民ステータス、言葉、インターネット・アクセス、健康保険、ヘイトクライム(憎悪犯罪)への懸念などの壁をアジア系住民が乗り越えるのに、コミュニティー団体の存在は欠かせない。ザ・チャイニーズ・アメリカン・プランニング・カウンシルでは低所得者向け住宅でワクチン接種ができるようにした。韓国系の教会で資料を配布し、電話で相談を受け付けるクイーンズ区のコリアン・アメリカン・ファミリー・サービスもある。
「もう怖くはない」と語るグエンさん。2回目の接種が待ち遠しい。その後、ブンコウソーンさんと中華街でお祝いをする予定だ。
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