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共同通信
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【ウィーン共同】核問題を巡る米国とイランの間接協議で、米国が全ての対イラン制裁について解除の可否を明示した包括リストを提出したことが8日、協議に関わる外交当局者の話で分かった。焦点となっている革命防衛隊関連の制裁は大半が「解除不可能」で、イランとの隔たりは残ったが、最高指導者ハメネイ師に関係する資金管理組織への制裁は一部「解除可能」とするなど譲歩も示した。
イランの軍事組織、革命防衛隊は、米国との接近に否定的な保守強硬派の牙城だ。同派を中心とする国内の交渉反対論を抑え込むためにも、防衛隊関連の制裁解除でイランが譲歩するのは困難だ。