BK区の家の値段が10万ドル?
ドノバン、マクガイア両市長候補の現実離れ
熱気を帯びてきた ニューヨーク市長選。候補者に対しニューヨークタイムズがブルックリン区の家の値段の中央値を尋ねたところ、ショーン・ドノバン、レイモンド・マクガイア両候補から現実離れした答えが返ってきた。11日、同紙が報じた。
ドノバン氏はオバマ政権下で住宅局長を務めたことがウリにも関わらず「はっきりとは、わからないが」と前置きし、「10万ドルぐらいではないかと思う」と回答した。投資銀行家でシティグループ元幹部のマクガイア氏は「せいぜい8〜9万ドル」と回答。エリック・アダムス氏は55万ドル、マヤ・ワイリー氏は180万ドルとそれぞれ回答した。正しく90万ドルと答えたのは、アンドリュー・ヤン氏だけだった。
ドノバン、マクガイア両氏に対しては、働く市民の直面している問題を理解していないとの批判の声が上がっている。政治コンサルタントのモニカ・クレインさんは「問題を理解していないのでは、解決もできない」ときっぱり。都市経済やインフラ政策に詳しいアーバン・インスティチュートの上級研究員、ニコール・ジェリナスさんは、浮動票層の多い中、「現実離れしているとレッテルを貼られ、致命的」と分析している。
交流サイトでも揶揄され、慌てたドノバン氏の広報担当者は「質問を誤解し、答えを間違えた」と釈明。マクガイア氏も電子メールで「住宅のコストと勘違いした 」と追加で答えている。
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