プライドパレード警官の参加禁止
「参加者が脅威を感じないように」と主催者
プライドパレードを主催する「ヘリテッジ・オブ・プライド」は15日声明文を出し、ニューヨーク市警察(NYPD)の警察官の参加を禁止すると発表した。 16日付、CNNが報じた。
同団体はこの声明文の中で「性的少数者(LGBTQIA+)やマイノリティ(BIPOC)が安心して参加できるように計らいたい」と宣言。「警察は参加者の属するグループを標的にすることが多い。その存在は脅威を感じさせ、危害を加えられる懸念もある」と続けた。この禁止措置は2025年まで。その後は、再検討するという。
NYPDは過去25年間、パレードに参加してきた。19年には、警察官が白バイで参加した。同団体の広報担当者、ダン・ディアマンさんは「以前から、警察官の攻撃的態度は問題視されてきた。ジョージ・フロイド事件を巡り、衝突が相次ぎ、見直しを迫られた」と説明している。パレード中の警備や緊急事態は私企業に頼る。頼りきれない場合のみNYPDを利用する意向だ。NYPDは参加禁止の決定に「参加者の安全を図るのが目的だった。残念だ」と反応している。
1969年に起きた「ストーンウォールの反乱」の翌年から始まったプライドパレード。50年目に当たる昨年はコロナ禍で中止になった。6月27日に予定されている今年のパレードのテーマは「戦いは続く」だ。
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