世界最低法人税率「15%以上」

Published by
共同通信
米ホワイトハウスで記者会見するイエレン米財務長官=7日(ロイター=共同)

 【ワシントン共同】バイデン米政権は、国際的な法人税改革を議論している経済協力開発機構(OECD)の会合で、世界共通の最低税率を「少なくとも15%とすべきだ」と提案した。多国籍企業の税逃れを防ぎ、各国の税収基盤を確保する狙いがある。米財務省が20日発表した。

 米政権は「15%は下限であり、野心的な議論を続けて税率をさらに引き上げるべきだ」と主張した。OECD内では従来、低税率国の合意も得やすいよう12.5%程度を念頭に検討が進められてきた。米国が政権交代に伴い、法人課税強化にかじを切ったことで、共通税率も引き上げに向けた議論が加速しそうだ。