失業者の約40%が仕事に復帰
コロナ禍のニューヨーク
コロナ禍のニューヨークで、90万人が失業したものの、NY州労働局(DOL)の集計によると、4月までにその約40%に当たる37万5000人が仕事に復帰した。ニューヨークタイムズが21日、伝えた。
4月のデータで際立ったのは、レストランの雇用が1万5000人に上った点だ。フルサービス・レストランの従業員数は昨年4月の3倍に増加。ただ「市内の雇用増加率は12%で、全米平均の13.3%、州平均の15.5%下回る」と、DOLのアナリスト、エレナ・ボロベルスキーさんは指摘する。
全米の集計では、パフォーミングアーツ関連の雇用が好調だ。NYでも劇場が再開し初めており、レイバーデイ明けには本格的な回復が見込める。ボロベルスキーさんは、ホテルなどの観光関連に注目。デブラシオ市長が23日、観光客を呼び寄せようと、夏の期間に5.875%の宿泊税を免除すると発表していることを踏まえ「ほとんどの制限が解除され、ホテルで雇用が伸びるはず」とボルベルスキーさんは楽観視する。
4月の失業率は11.4%で、3月の11.7%から微減した。昨年5月の20%に比べればまだ半分に近いが、コロナ前は4%だった。あるエコノミストは、コロナ前の水準に戻るのは2023年末か24年と予測している。
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