2〜5歳児、やはりマスク不要
「常識」を踏まえて朝令暮改―NY州当局
ニューヨーク州の保健・児童福祉当局は24日、新型コロナウイルスを巡り、2〜5歳児のマスク着用義務を解除するとの声明を発表した。新方針はただちに発効する。ニューヨークポストが24日、伝えた。
声明では「幼児にマスク着用を強いるのは、困難だと理解している」と説明。「幼児保育施設においては、2〜5歳児にはマスク着用を推奨するが、強制はしない。コロナ蔓延が始まった時以来の慣行に戻す」とした。
州当局は5日前、幼児保育施設やキャンプ場を対象に「食事や飲水、シャワー、水泳、睡眠以外はフェイスカバーを義務付ける」との方針を出していた。連邦政府は12歳未満の子どもに対するワクチン接種を認めておらず、それに引きずられたようだ。24日の声明文では、この姿勢を転換することになった。
ショーン・ライアン州上院議員(民主)は「2歳児を持ったことがあれば、わかるはず。マスク着用義務を守らせることは、到底不可能だ」と指摘。「常識が通用して安心した」とも述べた。
ロブ・オルト州上院少数党院内総務(共和)は「マスク着用義務は、常識にかなっていないだけでなく、科学的根拠にも乏しかった」と話した上で「幼児教育提供者や保護者に無用なフラストレーションと混乱を与える方針が転換されたのは喜ばしい」と歓迎した。
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