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共同通信
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【ウィーン共同】イラン核合意の履行状況の検証に当たる国際原子力機関(IAEA)は5月31日、イランが22日時点の推定量で濃縮度60%のウランを2.4キロ、20%のウラン62.8キロを貯蔵しているとする報告書をまとめた。全体の濃縮ウランの貯蔵量は3241キロだった。2015年の核合意はイランによる濃縮度の上限を3.67%と定めた。60%は核兵器級の90%に接近する重大な核合意違反。
イランは2月、米国に制裁解除を迫る駆け引きの一環としてIAEAの査察受け入れを制限。IAEAは報告書で、濃縮ウランの貯蔵量を確認できなかったと指摘した。