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共同通信
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長崎県の雲仙・普賢岳で消防団員や警察官、報道関係者ら43人が犠牲となった1991年6月3日の大火砕流から30年となった3日、同県島原市の「仁田団地第一公園」で追悼式が開かれた。消防団員だった大町安男さん=当時(37)=を亡くした妻の寿美さん(64)は遺族代表あいさつで「これからも噴火災害の脅威を新しい世代へ伝え、風化させないよう努めていく」と述べた。
式には遺族や消防関係者など約150人が参列し全員で黙とう。島原市の古川隆三郎市長は式辞で「大自然が引き起こす脅威を歴史から学び、火山が育んだ大地の恵みを大切にし、災害で得た教訓を後世につなぎたい」と話した。