スクイージーマンが横行
悪しき昔のNY復活?
信号待ちをする車のフロントガラスをスクイージー(水切りワイパー)で拭き、小銭をせびる「スクイージーマン」がタイムズスクエア周辺で横行している。
ニューヨーク・ポストが5月末に伝えたところによると、西40丁目と8番街の交差点には5人組が出没。木陰に隠しておいたバケツにポートオーソリティー・バスターミナルのトイレで水を汲み、さっそうと仕事を始めた。ひとりは「警官はお構いなしだ。召喚状を切られることもない」と説明。マスクを付けていない人もいる。
ニュージャージー州から来た女性ドライバーは「窓拭きはいらない」と拒否。「『小銭を恵んでほしい』と言うので『小銭は持っていない』と答えた」という。すると、助手席の財布を目ざとく見つけて「嘘つき」とののしられた。女性は「とても怖かった。悪しき昔のニューヨークを思い出した」と肩をすくめる。
近所の商店主は「客足が遠のく。迷惑を避けようと金を恵むから図に乗る」と怒り心頭の様子だ。ニューヨーク市警(NYPD)の警官は「逮捕しても、地検が起訴しない」と及び腰。パトカーの赤色灯を点滅させ、散らす程度で終わる。2006年の条例によると、16日を上限とする禁錮と100ドルの罰金が課せられる、れっきとした犯罪だ。マンハッタン区地検は「攻撃的な場合は起訴も辞さない」と話す。
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