ライドシェア、法外な料金提示
タクシー不足で深刻な影響―NY市
ニューヨーク市で、タクシー不足とウーバーやリフトなどライドシェアの乗車料金の値上げが深刻化している。ニューヨークポストが6日、報じた。 タクシー・リムジン委員会によると、市内を走るタクシーの数は、3月の4700台から、4月は4900台へと増えたが、昨年 2 月の 1万1400 台の半数にも満たない。クイーンズ区のタクシー会社では、パンデミック直後、出勤していた運転手は全体の15~20%だったが、現在も約50%にとどまっている。
パンデミックで仕事を失った運転手が転職したことや、失業保険と週300ドル(約3万2780円)の給付金受給が仕事への復帰をためらわせていることが主な原因とみられる。タクシー不足のため、ウエストビレッジから12ブロックのチェルシーまでの5分間で39ドル(約4262円)や、アッパーイーストサイドの7ブロック移動で16ドル(約1748円)、ジョン・F・ケネディ―空港からマンハッタン区ミッドタウンまで249ドル(約2万7000円)など、ウーバーが法外な料金を提示することが増えている。
こうした状態は混雑時だけでなく、24時間にわたりみられるという。経済再開が進み、オフィス勤務者や観光客が市に戻れば、タクシー不足と乗車料金の値上げが更に深刻化すると、専門家は懸念する。
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