シェイクシャック元従業員、NYPDを提訴
違法逮捕と名誉毀損で
ニューヨーク市警(NYPD)の制服警官3人が注文したミルクシェイクに毒物を混入させたとして、昨年6月に取り調べを受けたシェイクシャックの元従業員、マーカス・ギリガンさん(28)が警官20人や警官組合を提訴した。違法に逮捕され、名誉を傷つけられたと主張している。ニューヨークタイムズが15日、伝えた。
事件は、黒人男性ジョージ・フロイドさん殺害事件を契機に、警察と抗議する市民との衝突が激化する中で起こった。訴状によると、ローワーマンハッタンの同店で注文したミルクシェイクに異様な味を感じたと、警官3人が苦情を申し立てた。その後、20人がギリガンさんらを近くの警察署に連行した。ギリガンさんは「殺人未遂で逮捕されるのではないかと泣きたいくらいだった」としている。
取り調べは数時間に及び「いつブリーチを混入したか」などと尋問を受けた。その間、巡査慈善協会(PBA)などの組合がツイッターに「シェイクシャックの従業員に攻撃を受けた」などと書き立てた。結局、疑いは晴れたが「精神的にも心理的にも被害を被った。名誉にも傷がついた」と訴えている。
NYPDは当該警官の名前を明かしていない。訴訟は市法務局に取り次いでおり、市法務局は検討すると答えている。PBAなどの組合はコメントを控えている。
→ 最新のニュース一覧はこちら←