寄付金総額2400万ドル
大富豪が「カネで買う」市長予備選候補者は?
ニューヨーク市長選の予備選挙で、大富豪はこれまでに2400万ドルの資金をつぎ込んだ。政治資金総額7900万ドルの約30%がこうした大富豪からの寄付金だ。 21日付、ニューヨークタイムスが報じた。
ヘッジファンドで財を成したメッツのオーナー、スティーブ・コーエン氏は50万ドルをヤン氏とアダムス氏へ寄付。優勢になってきたアダムス氏へは、100万ドルを追加した。同じく、ヘッドファンド大富豪でチャーター・スクールを運営するダニエル・ローブ氏も50万ドルをヤン氏とアダムス氏に分けた後、アダムス氏にもう50万ドル与えている。ヤン、アダムス両氏はチャーター・スクールを支持している。進歩派のマヤ・ワイリー氏には サービス業界の従業員組合と働く家族の党が50万ドルずつを寄付。その背後で実際に資金を出したのは、大富豪で投資家のジョージ・ソロス氏だ。特定の候補者を決めず、中道派への投票を呼びかけるハドソンヤーズのディベロッパー、ステファン・ロス氏もいる。
こうした寄付に使われるのが政治活動委員会(スーパーPAC)と呼ばれる組織。2010年に米最高裁が下した判決で、寄付金額に上限がない。寄付金は、テレビ広告やダイレクトメールに使われ、選挙結果を左右する。
「選挙をカネで買うのか」という批判が出るのももっともだ。
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