NY市長選予備選、明日に迫る 各候補、ホームレス対策で議論百出

 

 

NY市長選予備選、明日に迫る

各候補、ホームレス対策で議論百出

 

討論会の様子(Photo : WNBCの放送、画像キャプチャー)

 

 ニューヨーク市長選の民主党候補予備選が22日に迫ってきた。経済再開が進む一方、目立ち始めるホームレス問題は複雑だ。16日の候補者討論会では、企業家のアンドリュー・ヤン氏が「精神疾患のあるホームレスが市の性格を変えている」と指摘。「歩道や地下鉄から良い環境の施設へ移すべきだ。一般市民にも街を楽しむ権利がある」とも述べ、物議を醸した。ニューヨーク・タイムズが18日、報じた。

 キャサリン・ガルシア元清掃局長は「シェルターはその場しのぎだ」として、現在4万8千人のシェルター内のホームレス人口を半減させると公約。心理学専門家を含む「危機管理チーム」を地下鉄に送り込むと宣言した。

 元警官のスコット・アダム・ブロンクス区長は「全ての地下鉄車両に警官を配備する」と提案。進歩派のマヤ・ワイリー氏は異議を唱え、非営利団体幹部のダイアン・モラレス氏も「有色人種や精神障害者を犯罪者として扱うのをやめるべきだ。安全な市を作る答えにならない」と反発した。

 ショーン・ドノバン元連邦住宅局長は、1室に数人を詰め込むシェルター廃止を約束し①ホームレスの原因となる元受刑者に家賃クーポンを配布➁困窮者の家賃を補助、などを提唱した。スコット・ストリンガー市会計監査官は市が補助金を出し、低所得者向け住宅を増設するとした。


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