Published by
共同通信
共同通信
新型コロナウイルスの影響で延期となった東京五輪は23日で開幕まで1カ月。五輪会場の観客数上限は「定員の50%以内で最大1万人」と21日に決まり、大会は開催可否の議論を経ないまま、実行段階に入った。変異株の拡大が懸念され、五輪を巡る国民の不安は依然として根強い。感染状況が悪化した場合には無観客に転じる可能性もあり、混乱の火種は残る。
観客対応の決定を受け、大会組織委員会や政府は最終準備を急ぐ。観客上限を超えてチケットを販売した一部のセッション(時間帯)を対象に、異例の再抽選を実施する。ただ緊急事態宣言などが発令された場合、無観客を含めた対応を検討する。