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共同通信
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旅行大手のエイチ・アイ・エス(HIS)は30日、東京都内のビルに入った本社の不動産を売却すると発表した。譲渡額は325億円で、新型コロナウイルス流行に伴って業績が悪化する中、手元資金を確保して財務基盤を安定させるのが狙い。
東京都港区の高層ビルの4、5階部分を、不動産関連事業を営むSMFLみらいパートナーズ(東京)に売却し、譲渡後は賃借して引き続き入居する。7月末をめどに最終契約を締結する予定。
コロナ禍が直撃し、HISは旅行やホテル事業の低迷に加え、運営する長崎県佐世保市のリゾート施設「ハウステンボス」も厳しい状況が続く。