10歳の少女、60年越しの夢実現
「ヤンキースのバットガールになりたい」
「60年越しの夢が実現して、素晴らしい」。
「ヤンキースのバットガールになりたい」との夢を抱いた10歳の少女が70歳になり、長年の夢を叶えた。ユニフォームをまとい、ヤンキースタジアムに降り立った28日、グウェン・ゴールドマンさんは他の選手とハイタッチし、始球式で名誉のピッチングを果たした。
1961年、夢を伝える少女の手紙を巡り、当時のヤンキースGM(ゼネラルマネージャー)は「若い女性は場違いな感じがする」と断った。それから60年。ゴールドマンさんの娘、アビー・マクローリンさんは今年初め、母の手紙についてヤンキース側に問い合わせた。
手紙に目を留めたキャッシュマン現GMはゴールドマンさんへの返信で、28日のエンゼルス戦で名誉バットガールを務めてほしいと要望。「手紙は60年前に出されたものだが、子供の頃の夢を実現するためにできることをしなければならないと感じている」とメッセージを送った。
キャッシュマンGMは手紙で「ヤンキースはメジャーリーグの世界での性別の壁を取り除くことに力を注いできた。ベンチを含め、男性が所属する場所には女性も所属するという信念に根ざした継続的な取り組みだ」と強調した。
ゴールドマンさんは、ベンチで記者団に「これは夢なのか、現実なのか。私をつねって確かめてほしい」と喜びをあらわにした。
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