PURESTHETIQUE COLUMN ピュア・エステティーク・コラム 美容家によるスキンケアのおはなし

 

ピュア・エステティーク・コラム
PURESTHETIQUE COLUMN
美容家によるスキンケアのおはなし

 

 VOL.7  

  「ムダ毛処理・脱毛の全て(2)」

 

前回から、除毛方法にどんな問題があるかをお話ししてます。

 

<ワックス、ピンセット(毛抜き)、
マシーンなどで抜く>

 引っ張って無理やり抜いた毛は、次に生えてくる時に毛が皮膚の下に埋もれてしまう「毛詰まり(Ingrown Hair)」の症状を起こしやすく、毛詰まりというのは吹き出物と同じ様に炎症を起こし膨らみ、しばらく痕を残す事もあり、だんだん肌荒れが目立つ様になります。

 ワックスの様に粘着テープで一気に抜くやり方は、太く密度の濃い毛のタイプでは、皮膚が一緒に剥けてしまったりアザが出来たり、施術後もヒリヒリが残り、人によっては炎症が長引き、それを繰り返すと色素沈着にもなります。

 比較的細く薄めのムダ毛ですと、全く肌荒れを起こさない方もいらっしゃいます。
 抜くと太くなる、又は多くなるというのは迷信で、何年間も抜き続けている場合、毛の量は少なくなっているようです。お風呂上がり、又は蒸しタオルでエリアを温め、毛穴が広がっている時に、勢いで毛が切れない様に注意しながら、根元をピンセットで掴みゆっくりめに抜くのが、比較的お肌にダメージを与えないと思います。

 

<除毛剤、ブリーチ剤>

 

 クリームタイプのものは、毛だけでなく、どうしてもお肌にも擦り付けることになり、肌には大変刺激の強いものです。毛だけでなく皮膚のレイヤーも溶かしてしまいますので、敏感肌の方にはおすすめしません。ブリーチは、肌につくと火傷のようになる事も。

 

 

<針脱毛(エレクトロリス)>

 

 毛管に細い針をさし、針から電気処理で毛根を破壊するテクノロジーで、施術者の目と手先の感覚で毛根がどこにあるのかを判断しますので、当たるもはっけ的なところもあり、簡単に効果を出せるものではなく、回数を重ね、いつか毛根に的中するまで続ける事になります。が、毛根一本毎に針をさす+電気処理をする+その毛をピンセットで抜くというトリプル不快感を全部のムダ毛にするのは、時間もさる事ながら、忍耐もけっこう必要とされ、頑張って数年通っても、まだ効果が見られなければ、諦めてしまうのは無理もないと思います。

 私自身も以前、某有名な針脱毛専門サロンに1年通った事がありましたが、1人のテクニシャンで1本1本の処理では時間がかかるという事で、2人がかりで両サイドに座り、一人片方ずつ両脚膝下の施術をして下さるのですが、痛いのに効果が感じられずで、1年通ってギブアップ。始める前と比べて特に毛が減った感も無く大きな変化も感じなかった事については、ホルモンバランスのせいだと説明されました。

 ホルモンバランスのせいにされると、大くの方が、なるほどーホルモンバランス乱れてる気がする、と思うのではないかと思うのですが、当時30代半ばだった私もやはり、普通に納得してしまい、という事は、何をやっても効果が出ないのかもしれないと思わされました。

 

次号(7/9号)に続く

 

グラファム恵子

5番街エンパイアステート前、ホリスティックケアとレーザーのエステサロン「PURESTHETIQUE」オーナー。15年のファッション業界を経て、13年前に美容業界に転身。NY在住33年目。

https://www.thepuresthetique.com/

 

 

 

 

 

 

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