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共同通信
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静岡県熱海市の大規模土石流の起点にあった盛り土に、条例で義務付けられた排水設備が設置されていなかった疑いがあることが8日、県への取材で分かった。2006年に現場の土地を取得した神奈川県小田原市の不動産管理会社(清算)が、届け出た量を超える盛り土をしていたことや、盛り土に産業廃棄物をまぜていたことなどが既に判明。人的要因が複合的に重なって土石流が生じた可能性が浮上した。
一方、県が詳細に分析した結果、土石流の量は約5.6万立方メートルだったことも新たに判明。盛り土は約5.4万立方メートルと推計されており、土石流の大部分を占めていたことになる。