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共同通信
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【カイロ共同】中東レバノンの新首相候補に指名されていたハリリ前首相は15日、組閣を断念し首相候補を辞退すると表明した。地元メディアが伝えた。政治ポストを巡る宗派間の調整が難航していた。深刻な経済危機に直面する同国で、政治の停滞が続くことが決定的となった。
国営通信によると、ハリリ氏は首都ベイルートでアウン大統領と新内閣の閣僚名簿について協議したが、決裂した。アウン氏は首相候補を指名し直す必要がある。国際社会による本格的な経済支援の開始には新政権樹立が必須とされ、旧宗主国フランスや国際通貨基金(IMF)との交渉は行き詰まっている。