順序付投票制度に批判相次ぐ
NY州下院選挙委で公聴会
ニューヨーク州下院選挙委員会は、今年の予備選挙で実施された順序付投票制度(RCV)に関する公聴会を開催した。参加した市議会議員、学識経験者、活動家らからはRCVに対する批判が相次いだ。ポリティクスNYが19日、伝えた。
市はRCVを説明するため予備選挙前にハガキを配布。その費用が200万ドルに上ったとダニーク・ミラー市議は指摘した。RCVを今後も使うかどうかについて、11月の選挙時に住民投票にかける考えだ。活動家のカースティン・ホイ牧師は「複雑すぎる。巧妙な投票抑制だ」との見方を示した。
不手際が相次いだ市選挙管理委員会(BOE)を非難する声も出た。ロバート・キャロル州下院議員(民主・ブルックリン区選出)は「問題はRCVではなくBOEにある」と強調。BOEは本公聴会への出席を見送った。州上院は来週、BOEに関する公聴会を開催する予定だ。RCVの使用は予備選および特別選挙に限られており、11月の総選挙では使用されない。
RCVは、5人までの候補者に選好順序を付けることができる仕組み。1回目の1位集計で過半数の票を得た候補者がいない場合は、最下位の候補者を削除し、その得票を2位に指名した候補者に分配する。このプロセスを繰り返し、最多の票を得た候補が当選者となる。
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