米政府、10月に資金枯渇リスク

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共同通信

 【ワシントン共同】米議会予算局は21日、連邦政府による債務上限の一時停止措置が月末に期限を迎えることに関し、与野党が対策を講じなければ10月にも資金が枯渇する恐れがあると警告した。米国債がデフォルト(債務不履行)に陥れば金融市場の混乱を招きかねず、議会に早期の対応を促した形だ。

 連邦政府の借入限度額を法律で定めた債務上限の適用を巡っては、トランプ前大統領と議会が2019年7月に2年間の停止で合意した。債務残高は新型コロナウイルス対策や家計支援などで膨らんでいる。新たな国債を発行するには、停止期間の延長や上限引き上げといった対応が必要となる。