ポテトチップスの袋で人命救う
NYPD巡査、経験で機転利かす
救急救命士の経験を持つニューヨーク市警(NYPD)の巡査が機転を利かせて、右胸を刺されて負傷した男性を救った。止血するため巡査が急きょ使ったのは、ポテトチップスの袋とガムテープ。男性は一命を取り留め、診察にあたった医師は巡査の行動を称賛した。ニューヨークポストが20日、伝えた。
ロナルド・ケネディ巡査は7日、ハーレムの路上で倒れて、出血している男性を同僚と共に発見。「空気が入って肺が潰れてしまうと困る」(巡査)として、ポテトチップスとテープを用意するよう周囲に命じた。警察が公開した動画には、巡査が「今すぐポテトチップスを買ってきてくれ」と大声で叫んでいる様子が映っている。
ケネディ巡査は、男性を仰向けにし「レイズ」の中身を除いて、袋を男性の胸にテープで貼り付け、刺し傷を隠し、止血した。テーピングを終えると、男性は息を吸い込んだという。その後、駆け付けた救急隊員に男性を託した。
取材に対し、巡査は「私が探していたのは、あのサイズの袋で、端が四角くなっていて、空気が通らないような素材のものだった」と強調。「本当にうまくいった」とも述べた。
医師は「彼の迅速な行動が、被害者の命を救ったのは間違いない」と指摘。巡査の上司も、迅速な判断と、切迫した状況で冷静に対処したことを讃えた。
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