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煙で曇るニューヨークの空
西部の山火事、東部に環境被害

米西部で干ばつ状態が続き、約120カ所で山火事が発生、その影響が東部にも及んでいる。 ゴッサミストが20日、伝えた。
オレゴン州南部の「ブートレッグ」と呼ばれる山火事。その煙が火災積雲という気象現象を発生させた。煙は3000マイル離れたニューヨークまで達している。空がどんよりと曇り、太陽が霞んでいたのもそのためだ。しかも、空気質指数は134(51〜100が並、50以下が良)。既往症のある人にとっては、危険とされるレベルだ。なお、21日には前線を伴った低気圧の影響で、一時好転するとみられている。
西部の山火事が東部に大気汚染をもたらしたのは、昨夏に次いで2回目。コロンビア大学気象研究所の上席研究者、ベン・オアラブ氏は「危惧されるのは近年の夏の暑さだけではない。煙害で多くの市民が危険にさらされる。この現象は今後も続く可能性が高い」と警告。「有色人種は呼吸器系疾患を抱える人が多く、特に影響が心配される」と指摘している。
米国環境保護局(EPA)は今年3月「このままでは記録的な暑さになる」との報告書を早々に発表。リーガン局長は「大都市も小都市も田舎も全米で、異常気象の影響を受けない場所はない。市民はその影響を目の当たりにしており、その頻度は増している」と述べていた。
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