市職員に接種義務化を検討
ニューヨーク市
医療関係職員4万2千人にコロナワクチン接種を義務付けたニューヨーク市のデブラシオ市長。21日の記者会見で「強化したい」と述べ、約30万人の市職員全員へのワクチン接種義務化を検討する考えを示した。ゴッサミストが同日、伝えた。
市立病院で働く職員のワクチン接種率は60%で、一般市民の65%よりも低い。デブラシオ氏は来月2日から接種を義務化する考えで、接種をしない職員に対しては、毎週検査を受けさせる方針だ。会見に同席したバイデン政権のアドバイザーで伝染病に詳しいセリーヌ・ゴアンダー医師は、市の方針を「個人の権利と公衆衛生への懸念のバランスが取れている」と賞賛した。
市議会病院関連委員会のカーリナ・リベラ委員長も「この政策が成功すれば、市職員全員を対象とすべきだ」と指摘した。デブラシオ氏は「偉大な第一歩を踏み出した」とした上で「是非検討したい」と強い意欲を示した。当面は、警官、消防士および教師に広げる可能性が高いという。
全米では、カリフォルニア州のサンフランシスコ市が6月、3万5千人の全職員に9月までにワクチンを接種するよう義務付けている。
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