PURESTHETIQUE COLUMN ピュア・エステティーク・コラム 美容家によるスキンケアのおはなし

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ピュア・エステティーク・コラム
PURESTHETIQUE COLUMN
美容家によるスキンケアのおはなし
VOL.10
「ムダ毛処理・脱毛の全て(5)」

レーザー・IPL脱毛
<クーリング・システムの違い>
レーザーは、強い光なので熱いものです。そのまま肌に照射すると熱い痛みが生じますので、痛みを軽減する為に同時にクーリングをしながら施術をします。
このクーリングのテクノロジーには2種類あり、コンタクト式という、レーザーの光が出るスポットの先端をカバーしているガラスが冷却されていて、それを肌に押し付けることで冷やしながらレーザーを当てるやり方と、冷たい風をレーザーと同時に当てるコンタクトレス式があります。コンタクト式は、肌に直接密着させる性質から、ビキニエリアも顔も、同じスポットを使用しますので、アルコール消毒はしているとはいえ、清潔さを気にする方にはコンタクトレスの風でクーリングするシステムの方が人気です。
**少し外れますが、「施術者(テクニシャン)の違い」
日本でIPL脱毛を担当するテクニシャン(エステティシャン)
日本は、エステティシャンというライセンス制度はなく、就業前の勉強も問われません。サロンに就職してから、そのサロンでトレーニングを受けますので、知識もサロンにより異なります。医療レーザーは扱えませんが、IPLはサロン内でのトレーニングで学びます。
日本でレーザー脱毛を担当するテクニシャン(看護師・医師)
日本にレーザーメーカーはありませんので、購入した代理店のエージェントさんから使い方を学ぶか、マニュアルを見て独学で学びます。アメリカで学ばれていらっしゃった場合もあると思いますので、クリニックにより差があります。
アメリカでレーザー脱毛を担当するテクニシャン(看護師・医師・エステティシャン)
アメリカのエステティシャンは、皮膚科や美容形成外科などクリニックで働くこともあり、メディカル・エステティシャンと呼ばれることもありますが、州毎に認定された学校を1〜2年終えた後、筆記と実技の試験合格後に州ライセンス取得します。その後にレーザーコースを勉強し、修了証を得て(州により決まりは異なる)、更に就労先で取り扱うレーザーのメーカーのオフィシャルトレーナーからトレーニングを受け、興味があれば定期的なセミナーでアップデートを学ぶこともあります。ただし、中には、学生さんのバイトだったり最低限のトレーニングで働いているテクニシャンがいたりするのも事実です。

<レーザーは、身体に害がある??>
怖いイメージを持たれてる方もいらっしゃいますが、レーザーの光というのは、電子レンジ、レントゲン等の光とは全く別物で、太陽光から、皮膚にダメージを与える紫外線を取り除いたピュアな光です。身体に浴びて害のあるものではなく、むしろ、血行、リンパの循環をよくしたり、コラーゲンを活性したりしますので、レーザーの施術後、肌も身体もすっきりした感じになるのはそのせいです。
唯一気をつけないといけないのは「目」で、目で直視すると、黒い瞳のメラニン色素に反応しますので、目への負担を避けるために専用のサングラスをします。このサングラスを着用されている間は目を開けていても大丈夫です。顔周辺など目に近いエリアの施術では、メタル製のゴーグルで目をカバーします。とはいえ、長いことレーザーに通い続けたら、目に影響はあるのかご心配な方もいらっしゃるかもしれませんが、テクニシャンとして13年働いて、自分自身も含め、今までの同僚、お客様の中で目への影響を聞いたことはありませんので、ご安心ください。
妊娠中のレーザーは、担当医師にご相談頂いていますが、殆どの場合、ビキニエリア、腹部周りを除き、顔、脇の下、ひざ下など、お腹から離れた部位は、通い続けて問題なしと言われることが多いです。その際は、お腹周りにカバーをして施術を行います。
次号(7/30号)に続く

グラファム恵子
5番街エンパイアステート前、ホリスティックケアとレーザーのエステサロン「PURESTHETIQUE」オーナー。15年のファッション業界を経て、13年前に美容業界に転身。NY在住33年目。
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