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共同通信
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岡山県瀬戸内市の国立ハンセン病療養所「長島愛生園」で、患者向けの広さ約10坪(約33平方m)の狭小な住居「十坪住宅」1棟を、ボランティア団体「ゆいの会」(岡山市)が修復し24日、記念式典を開いた。十坪住宅は、国の強制隔離政策の象徴とされる。主に戦前に建てられ、老朽化が著しく、同会などが現存する5棟の保存に向けた取り組みを進めている。
同会によると、十坪住宅は1棟に複数の患者が生活。患者を強制収容する「無らい県運動」が1930年以降、各県で広がり、長島愛生園では入所者が定員の400人を超えた。住居不足を解消する目的で十坪住宅が考案され149棟が建設された。