モンゴル代表で五輪柔道出場

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共同通信

 国際大会で母国イランから、対立する国イスラエルの選手との試合を回避するために棄権するよう圧力をかけられたとして亡命したサエイド・モルラエイ(29)が27日、柔道男子81キロ級にモンゴル代表として出場した。

 モルラエイは2018年の柔道世界選手権の王者。19年の同東京大会でイスラエルの選手と決勝で当たる可能性が出てくると、イラン側から棄権するよう指示されたという。モルラエイは「辞退しなければ家族を殺す」と脅されたとしている。

 指示に従わずに出場し続けたが準決勝で敗れ、対戦は実現しなかった。試合後にドイツに渡り、モンゴル国籍を取得した。(共同)