NY市立大学、学生5万人の債務帳消し
コロナ禍で苦境の学生救済
ニ ニューヨーク市立大学(CUNY)は28日、コロナ禍で苦境に陥った学生5万人の債務を免除すると発表した。同日、ニューヨークポストが報じた。
発表したのはニューヨーク州のクオモ知事とCUNYのロドリゲス総長。「CUNYカムバック・プログラム」として、未払いの授業料やその他の費用を帳消しにする。また、経済的支援が必要な学生には緊急奨学金を支給する。この救済プログラムには、連邦政府からのコロナ支援金1億2500万ドルが充てられる。
「コロナで多くのニューヨーカーが悪影響を被った。学生も例外ではない」とクオモ氏は指摘。ロドリゲス氏も「これにより、学生や最近の卒業生は経済的重荷なく学業や仕事に打ち込むことができる。CUNYもニューヨークの経済回復に貢献することができる」と話した。
CUNYは4年制大学11校とコミュニティカレッジ7校を擁し、約50万人が学んでいる。学生の3分の2は州や連邦からの奨学金により授業料が免除されており、学部生の4分の3は債務なく卒業している。しかし、コロナ禍でアルバイトの機会を失い、食事や住宅の不安を抱える学生も多く出た。債務を負う学生の負債額は膨み、平均2000ドルに上ると推定される。CUNYはこのプログラムで、少なくとも5万人の学生を救済できるとしている。
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