ピュア・エステティーク・コラム
PURESTHETIQUE COLUMN
美容家によるスキンケアのおはなし
VOL.11
「ムダ毛処理・脱毛の全て(6)」
レーザー・IPL脱毛(2)
<誰にでも効果が出るの?>
前回から、レーザー・IPL脱毛についてお話ししてます。
お肌のタイプ、毛のタイプ、年齢層に関わらずほとんどの方に効果があります。私は以前、針脱毛に1年通って、ホルモンバランスの影響で効果が出ないと言われたり、ワックスに行って、毛質が向いていないと断られたりしたことがありますが、その直後に始めたレーザー脱毛では、何の問題もなく、着々と効果が出ました。
女性の場合、ムダ毛が更にしっかり濃くなるのは20代半ば以降の方が多い様で、20代前半までに始められた場合、もしかするとその後、まだまだ新しい毛が生えてくるかもしれません。同様に、妊娠、更年期などでも、新たに生えてくる毛は、人によりあるかもしれません。
レーザー脱毛は、あくまでもムダ毛の処理への効果で、体毛を全て無くすことが目的ではありませんので、極細の毛、色素の薄い毛への効果は限界があります。とはいえ、かなり目立たないところまで脱毛は可能です。また、稀に当てても当てても再生する毛があります。ほくろの上や、何か循環のよくない部位に見られがちで、こういった毛の処理は通常よりも時間がかかります。
<白髪には効果が出ない?>
メラニン色素が失われた白髪には反応せず脱毛されません。白髪だけシェービングを続けるか、抜き続けるか、針脱毛に通うか、又は多少の毛は気にしないか、エリアによっても違うと思いますが、毛抜きで抜き続けていると、やがて毛根からうまく抜け、生えてこなくなる事も多いので、少量なら抜いてもいいと思います。
<誰にでも効果が出るの?>
日光アレルギーや光アレルギーなどをお持ちでなくても、なんらかのアレルギーをお持ちの方は、レーザーをすることでヒスタミンが増えて、アレルギー反応を起こすことがあります。アレルギー反応は、施術後の夜や翌日など、しばらくしてから出てきます。発疹が出て、痒みがひどく、かきこわしてしまうと、痕もすぐにはひきません。
こういうお肌のタイプの方は、どんなに出力を調整しても、脱毛の効果はよく出ても、どうしても痒くなってしまう方もいますし、体調により、大丈夫な時と痒くなってしまう時と、反応が読めない場合もあり、テクニシャンにとっては一番ややこしい症状でもあります。
当サロンでは、なるべく痒みが出ない様に、鎮静させるオイルやダイエットをオススメして対処していますが、思い当たる節のある方は、アポの前に市販のアンチヒスタミンの薬を飲まれると比較的、こういった症状を抑えられます。
次号(8/6号)に続く
グラファム恵子
5番街エンパイアステート前、ホリスティックケアとレーザーのエステサロン「PURESTHETIQUE」オーナー。15年のファッション業界を経て、13年前に美容業界に転身。NY在住33年目。