ジェットブルー、本社移転撤回
NYで引き続き、事業拡張へ
ジェットブルー・エアウェイズは本拠地をフロリダ州に移転する計画を撤回し、ニューヨーク市での事業拡張を目指す方針に転換した。引き続きニューヨークを拠点に、事業を拡張していく方針だ。ニューヨークポストが2日、伝えた。
同社は1998年、クイーンズ区のロングアイランドシティを本社に営業を開始。ニューヨークポストは今年3月、2023年7月に賃貸契約が切れるのを前に「フロリダ州の既存施設に本社の複数部門を移転することを検討中」との社内メモを基に、スクープ報道した。その直後、シューマー上院議員が同社のロビン・ヘイズ最高経営責任者に連絡を入れ、ニューヨーク市内に留まるよう説得していた。
ジェットブルーは、フロリダ州オーランドにトレーニングセンターがあり、フォートローダーデールには旅行商品子会社を構える。コロナ禍の中、連邦支援金として9億3500万ドルを受けている。
また、ジョン・F・ケネディ空港(JFK)では新たな国際線「ターミナル6」の建設工事が始まろうとしている。同ターミナルは、ジェットブルーが使用中の「ターミナル5」に直結しており、事業拡張が見込める。JFKは、シューマー氏が推進するインフラ投資計画1兆2千億ドルの中から、2億9400万ドルの給付を受けており、ニューヨークに留まる理由の1つになっているとみられる。
同社はコメント要求に応じていない。
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