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共同通信
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安定的な皇位継承策を議論する政府の有識者会議(座長・清家篤元慶応義塾長)は、天皇の子や孫に当たる内親王ら女性皇族が婚姻後も皇室に残る案に関し、配偶者と子どもは当面、皇族としない方向で意見集約に入った。政府関係者が6日、明らかにした。自民党内の保守派や世論の反発に配慮し、配偶者や子どもへの皇籍付与は将来的な課題と位置付ける。
有識者会議が7月に開いた第9回会合の議事録では、意見を述べた全メンバーが「当面、配偶者と子どもは皇族としないのが現実的」との見解でほぼ一致。皇族化は「国民感情の点でハードルが高い」「皇族としないのが穏やかな解決方法」との指摘もあった。