首相、緊急事態の全国発令に慎重

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共同通信
平和記念式典後、記者会見する菅首相=6日午前、広島市(代表撮影)

 菅義偉首相は6日の広島市での記者会見で、新型コロナウイルスの緊急事態宣言に関し、全国への発令に慎重な考えを重ねて示した。「感染者数が急速に拡大する中、地方の状況を判断する必要がある。独自の感染対策もあると思う」と述べ、地域の実情に合わせた感染対策を優先する考えを表明した。

 ワクチン接種のペースについて「1日150万回が続いている」と強調。「これを加速することで全国規模の感染拡大を抑えていきたい」と理解を求めた。

 5日に開かれた政府の基本的対処方針分科会では、一部の専門家から宣言の全国発令を求める意見が出た。